株式投資のリスクを回避、卵を一つのかごに盛るな。

      2016/04/18

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1.株式投資のリスクは?

株式投資には、リスクがあります。
預貯金に比べて、株式投資は、高いリターンが期待できますが、当然リスクが伴います。
副業で株式投資を行う時には、生活の余力の範囲内で投資をしましょう。

株式等におけるリスクとは、当たり前ですが、投資した資金が減ってしまうことです。
儲かるときもあれば、損するときもある、それが株式投資です。

株式投資で損をする時とは、株価が下落した時です。
株は、安く買って、高く売ると、利益であるキャピタルゲインが得られます。
逆に、高く買って、安く売ると、損をして、キャピタルロスです。

株価が大きく変動する銘柄を買うのは、大きな利益が得られるチャンスですが、大きな損失が出る可能性もあります。
株式投資は、ハイリスク、ハイリターンの一面もあるのです。

2.信用リスク、倒産が最大のリスク

相場の流れが逆になり、株価が下がってしまう、その時に株式を買いますことをナンピンと言います。
ナンピン買いをすると、株価が思惑通りに反転して上昇すると、大きな利益が得られますが、
そのまま株価が下落し続けると、ナンピン買いした分だけ損失が膨らんで行きます。

株式投資の最大のリスクは、株式を保有する企業の倒産です。
企業が倒産すると、その会社の株式は、ただの紙切れになります。
今は、株式は紙ではなく電子情報なので、紙切れではなく、価値ゼロってことですね。

企業の収益が悪化すると、株を売る人が多くなるので、どんどん株価が下がっていきます。
反転して、業績が回復すれば大きなチャンするですが、そのまま倒産する可能性もあります。
倒産する前に、保有するその会社の株を売らないと、価値がゼロになります。
業績悪化での株価下落局面は、いつ売るかの判断が迫られる状況になるのです。

これらの株の発行主体が倒産するリスクは、信用リスクと呼ばれています。
信用リスクが最も低いのが、国債です。
日本国政府が発行する国債は、日本という国家が破綻する信用リスクがあります。
日本政府が破綻する状況になる前に、多くの企業が倒産してしまうので、国債より株式の方が信用リスクが高いのです。

企業の経営状況が悪化することにより、資産価値が減少し、債権の回収ができない状況になります。
債務不履行は、デフォルトと呼ばれ、新聞なので「デフォルトの危険性」などの報道されます。

株式のリスクは、企業の信用リスク以外にも、流動性のリスクがあります。
流動性のリスクとは、売買の取引量が少なく取引が成立しないリスクです。
売りたくても、買いたい人がいなければ、株を売れません。
需給のバランスが悪い株は、企業の業績が良くても、株価が上がらないのです。
市場に出回る株式の発行量が多く、活発に取引されている株は、流動性のリスクが少ないと言えます。

3.インフレリスクは、株に有利

金融市場にとってはリスクでも、株式にとっては好材料になるリスクもあります。
それがインフレーション、インフレリスクです。
インフレとは、通貨の価値が下落して、物の価格が上昇することです。
通貨価値が下落することで、現金資産は目減りします。
このインフレリスクでは、株式や不動産などの価格は、インフレとともに上昇するので、影響は小さくて済みます。
インフレリスクには、現金から株式へ資産を移し、株を保有することで備えられるのです。

4.分散投資、卵を一つのかごに盛るな。

「卵を一つのかごに盛るな。」
この格言、副業で株式投資を行うときに、絶対忘れちゃいけない鉄則です。
株式投資のリスクを回避する本質を、見事に表現した格言です。

卵を一つのかごに入れると、落とした時に全部割れてしまう。
複数のかごに入れておくと、一つを落としても、全部の卵は割れない。

分散投資は、株式投資のリスクを回避する最も有効な方法です。
一つの銘柄に集中投資すると、その企業の業績が悪化すると、大きな損失が出ます。
特に副業では、特定の銘柄だけに絞らず、複数の銘柄に分散して投資することが重要です。

5.分散投資でリスク回避

投資の成績が好調な時には、その好調な銘柄に追加投資してしまい勝ちです。
利益が出ると、売買が雑になり、次第に集中投資になっていきます。
利益が出ている時ほど、自分の投資スタイルを注意して、分散投資を心がけましょう。
リスクの取りすぎは、株価下落で一気に致命的な損失につながります。
副業では、一つの企業の銘柄に全財産をつぎ込むようなことは、絶対にやめましょう。

分散投資の方法はいろいろあります。
同業の他社に分散するだけで、特定の会社の信用リスクを回避できます。
他業種に分散して投資すると、長期的な業種全体のリスクが避けられます。
輸出企業と輸入企業に分散すると、為替相場の影響を受けにくくなります。
また、大型株と小型株にバランス良く投資することで、大型株の安定性と小型株の将来性に同時に投資できるのです。

さらに、株式投資だけじゃなく、他の資産に投資することで、株式市場全体の暴落リスクに備えることができます。
日本では古くから、財産三分法と呼ばれる投資方法が有名です。
財産三分法とは、現金、株式、不動産の3つに分散して投資する方法です。
この財産三分法は、戦前の安田財閥の創始者、安田善次郎さんが提唱した投資方法です。
東京大学に安田講堂を寄付したことで、今でも東大に安田善次郎さんの名が残っています。

全財産を株式投資につぎ込むという方法は、この財産三分法から見ても、やりすぎだとわかります。
実際に副業で株式投資を始めると、利益の出た銘柄のことで、頭がいっぱいになります。
そんな時には、株式投資という視点だけでなく、広く資産管理という視点で、自分自身の投資スタイルを考えてみましょう。

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