株式投資の仕組み・用語
2016/04/18
1.株式ってなに?
株式とは会社の権利です。
株式会社の株式を所有する株主には、会社から一定の権利が得られます。
会社が事業を行うためには、資金が必要です。
そのために会社は株式を発行して、資金調達を行います。
会社側は、株式を発行して売ると、一度に多くのお金を集められます。
この株式での資金調達は、銀行から借りる借金と違って、返済期限がないので会社にとってメリットが大きい資金調達手段です。
お金を払う株主は、会社の利益が分配されるので、会社が成長していくと、利益もどんどん大きくなるメリットがあります。
そのため、株式会社制度は広く普及しているのです。
2.株主になるとどうなる?
1.会社の経営参加
2.会社から利益分配
株主になると、会社の経営に参加できます。
株主総会に出席して、会社の経営方針に賛成反対の投票ができます。
それと、株主は会社の利益を受け取る権利があります。
会社の利益から配当金をもらえます。
経営状態や経営方針で必ず配当金がもらえるとは限りませんが、安定して利益をあげる会社の株主になると、配当金がもらえる場合が多いです。
その他にも株主優待が受けられる場合があります。
株主優待は、会社が株主に自社商品などをサービスする制度です。
全ての会社が株主優待を実施しているわけではありません。
株式の長期保有を検討する場合は、その会社が株主優待を実施しているかを、チェックしましょう。
3.株式投資に必要なお金は?
1万円からでも、株式を購入できる会社もあります。
株式の値段は会社によっていろいろです。
高い会社が良くて、安い会社が悪いのではありません。
現時点での値段より、将来高くなる会社が良い。
現時点での値段より、将来安くなる会社が悪い。
株価は価格変動で、利益や損失がでるので、将来の価格変動が重要なのです。
ちなみに任天堂の株を買うなら最低100万円程度の資金が必要です。
投資信託は、株式より手頃な値段で購入できるので、資金が少ない方が株式投資を始めやすくなっています。
4.上場会社ってなに?
会社の株式が、証券取引所で売買取引されている会社のことです。
取引所で株式の取引が認められるのが、取引所の審査に合格した会社だけです。
上場審査基準を満たした企業は、投資家の信用はもちろん社会的な信用も得られます。
審査基準が日本で一番厳しいのが東京証券取引所の第一部。
企業の社会的信用とステータスを表す言葉として使わる東証一部上場企業とは、東京証券取引所の第一部で株式が取引されている会社のことです。
5.増資とは?
株式会社が資本金を増やすことです。
新株を発行することで、資金調達ができます。
株式を誰に受け渡すかで、3種類の増資の種類があります。
一般から募集する「公募増資」、既存の株主への「株主割当増資」、株主以外への「第三者割当増資」があります。
6.株式分割とは?
現在の株式を、1株から2株へと分割し株式を増加させることをいいます。
1株から10株、1株から3株など、分割の割合はいろいろです。
株式分割を行うと、その割合で株価が下がるので、流動性が増し、実質的な株価の上昇が見込めます。
7.株価ってなぜ変動するの?
株価は、株式市場の需給で決まります。
株価への影響が大き要因として、企業の業績などの内部要因、景気などの外部要因があります。
企業の経営状態、業績、評判が良いと株価は上昇します。
また、ヒット商品がでると株価が上昇します。これが内部要因です。
外部要因には、景気、長期金利、為替、政治状況、国家財政状況、海外の経済政治動向があります。
戦争や地域紛争なども大きな影響を与える外部要因です。
8.約定
株や投資信託などの売買が成立することです。
9.前場と後場
「ぜんば」「ごば」といいます。
午前中の取引時間を前場、お昼休みを挟んで、午後の取引時間を後場と呼んでます。
東京証券取引所では、9時から11時30分までが前場。
12時30分から15時までが後場です。
10.成行注文
売買の値段を決めない注文方式。
すぐに約定させたい時に使われる注文です。
11.指値注文
あらかじめ売買の値段を決める注文方式。
不利な値段で約定しませんが、値段によっては時間が経っても注文が成立しません。
12.板寄方式
売り注文と買い注文のバランスで売買を成立させる方式です。
東証では、前場と後場の、取引の開始時と終了時には基本的に板寄方式で売買注文が処理されます。
成行注文が売り買いのとちらかに大きく偏っていると、値が飛んだり、売買が成立しない場合もあります。
板寄方式では下の3つの条件を満たすと売買が成立します。
・成り行き注文は約定。
・約定価格より高い買い注文、低い売り注文は約定。
・約定価格の注文は、売りか買いのどちらかが全部約定。
13.ザラバ方式
値段が同じ買い注文と売り注文を、その都度売買を成立させる方式です。
東証の取引開始時点、終了時点以外の普通の時間帯は、ザラバ方式で約定します。
ごく普通のザラにある場で、ザラバと呼ばれます。
・価格優先の原則
・時間優先の原則
価格優先の原則とは、買い注文は値段の高い、売り注文は値段が安い注文が優先されることです。
時間優先の原則とは、同じ値段の注文なら早く注文が優先で約定、早い者勝ちってことです。
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